住環境よろず談話室
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シックハウスでもう泣かない 拝見しました
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1：藤木
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2007/05/22 (Tue) 17:33:37
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お世話になっております。「シックハウスでもう泣かない」を購入、拝見しました。事例により理解しやすい点が良いと思います。ただ、本は「縦書き」に読みなれているせいか、横書きは多少読みづらい印象を持ちました。
一点質問です。26ページ4段落目の「床下換気扇をすすめる業者は全くこの問題を理解できていない」とありますが、この前の文章とのつながりがわかりません。床下換気扇そのものは、床下の通風を浴する意味では、効果があると思います。
お手数ですが、ご教示ください。
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2：管理人
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2007/05/22 (Tue) 18:22:18
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ご購入いただきまして誠にありがとうございます。読みにくくて申し訳ありませんでした。次回出版の機会があれば出版社と良く打ち合わせしたいと思います。
さて、内容の件ですが、床下換気扇を付けて実際に床下の通気を良くする為には、相応の換気計画を立てる必要があります。その内容は、気流の流れと圧力損失、それに見合った能力計算などを行って、適切な換気能力を持った換気扇を適切な位置に配置しなければなりません。
また、その際には基礎の角近辺によどみができないようにすると同時に、先の空気の流れが外気から外気へと交換されるように常にコントロールされている必要があります。
また、夏場は外気の湿度が床下よりも高くなる事があり、その場合は外気を取り入れる事によって、逆に床下の湿度が高く保持される事になります。従いまして、湿度に応じた換気扇のコントロールも重要になります。
そんな事まで考えてやっている業者と設備を見たことは一度も有りません。やっても経済的に利益があるとは思えません。下手をすると、設置した換気扇の周りの空気を基礎をはさんでグルグルまわしているだけの事もあります。
換気計画は一筋縄ではいきません。着ければ良い物ではないのですね。
それ以前に、そもそも床下の通気を良くするという狙いは、カビやシロアリ、腐朽菌が発生しないようにと言う事だと思います。
しかし、通気が良くなった所でカビやシロアリまたは腐朽菌の繁殖から免れるかどうかは保証されていません。水漏れや土中からの湿気上昇があれば何の効果もないでしょう。乾燥していてもシロアリは食いますよ。ヤマトシロアリは水を運べない、というのは俗説であり、無知な業者の思い込みです。
イエシロアリでもヤマトシロアリでも水を確保して自分達の生態系を維持していきます。こうした事は昨年の私達の会で行ったシンポジウムで多くの市民に向けて講演された事です。
以上のような観点から、おっしゃられる効果と言うものがどの程度を意味しておられるのか分かりませんが、現実に私がここに書いた事を理解してお仕事をされている床下換気扇設置の現場は一度も見たことがありません。ですので、逆から言いますと、結果的に床下換気扇を付けているような業者は全くの無知と言わざるを得ないのが結論です。
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3：藤木
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2007/05/23 (Wed) 18:18:28
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早速、教えていただきよくわかりました。特に基礎の角によどみができないようにするという点、夏場の湿度の問題は盲点でした。確かにつければ良いということではないですね。ありがとうございました。